マスコミは取り上げてない?

あれこれ忙しくて落ち着いて記事を書けない日が続いてますが、書いておかないといけないと思い、乱雑な文章になると思いますが残しておきます。

台風19号の未曾有の被害により、連日テレビニュースで報道されていますが、肝心なことは避けているかのように取り上げてないことがあると思います。

堤防の決壊映像を多数見せてはいるものの、物理的な原因に関しては一切触れてないのがほとんど。更に砂防堰堤やダム管理に関しても微塵も触れてない。昨年、四国のダムでは緊急放流で死者が出てしまっておりましたが、それに関してもマスコミは避けたままになっていた様子。

さて、今一番気になっているのは長野市穂保(ほやす)長沼体育館南東部の堤防の決壊。テレビでは決壊する前の国交省の映像も放送され、決壊後も、上空から撮影した動画が繰り返し報道されてました。しかし、なんか腑に落ちないのでグーグルマップで確認することに。

その結果、他に分かったことは、決壊箇所は堤防の幅が他よりも少なくなっているということ。高さに関してはストリートビューで見た限り他と大差ない。その堤防の外側には宅地があり、そこで堤防が絞られている。更に内側は、川側へ降りる道路の法面のために膨らんでいる。これは氾濫した流速の早い大量の水にしてみれば、障害物になり、水圧の増加になるだろう。参考のためグーグルマップの写真(2019年)を張り付けておきますが、画像中に、注釈書き込むツールも時間もなく、分かりにくい点はご容赦ください。

写真中央、やや下の長沼体育館の左上が決壊場所、水流は上から下へ。しばらく直線だった堤防が決壊場所の前後で緩いカーブになっている。「長沼体育館」の文字のあたりが決壊場所。

水流は左下から右上へ。左上の体育館斜め右の宅地あたりで堤防がやや痩せているように見える。道路が交差している左下あたり。

決壊後の報道画像。方角は上と同じ。カーブしていて水の遠心力が高まるあたりだろうか。この画像では分かり難いが、道路の交差部分の一部と、川へ下りて行く道路は残っているようです。
体育館を目印にすると決壊箇所が分かりやすい。

水流は左上から右下へ。右上が長沼体育館。堤防外側がくびれている。中央、道路脇に草が無く四角い場所の右角に河川カメラらしきポールがストリートビュー(画像は2014年10月)に見られました。道路が交差するあたりから左上に約70mほど堤防が失われたそうです。



水流は右上から左下へ。左下、河川内へ下る道路のあたり、法面が内側に膨らんでいるでいるので洪水時は水がぶつかるかと思われる。更に堤防外側がくびれていてなんか弱そうに見える。中央に河川カメラのポール。

氾濫中の様子。道路が全く見えないほどの水量で、右へ滝のように落ち、既に大量の水が溜まっている。決壊は外側から削られたのか、それとも内外同時、それとも一斉に流れ出した?

 ちょっと調べてみたら、堤防決壊には大別して3~4通りあるらしい。外側から崩れるのが、越水堤防本体内への浸透パイピング(水みち)破壊。内側から崩れるのが、浸食・洗堀。いずれにしても堤防本体の材料が同じなら、幅員は多い方が丈夫だと思うが、外見だけでは正確な判断は難しい。それは堤防本体の材料だけでなく、堤防より下の地盤の状態も強度に影響しているからである。堤防の下で浸透水が流れやすいと外から崩落しやすいようだ。

 テレビニュースの説明では、この決壊箇所の下流で川幅が狭くなっているために、排水が滞り気味になり、それだけが堤防決壊の原因のように報じていた。多数のメディアで「バックウォーター」という言葉を使っていたが、まやかしの呪文にしか聞こえなかった。正確には「バックウォーター現象」と言うらしく、漢字では「背水」と言うらしい。

今回の決壊箇所は、非常に迅速に修復が開始された。まだ水が多い中で重機が作業しているのがテレビニュースで見られた。しかし決壊原因は調べられたのだろうか。それに関し何も報道されなかったのは、列車事故の後、地下にそれを埋めた中国に似ていると思う。もし手抜きで造られた堤防があっても、崩壊するまで分からないし、流れてしまってからでは調べるにも限界がある筈。超音波か何か、先端技術でどこまで堤防本体内部を調べられるのだろうか?。



川は自然な状態では、当然だが下流より上流が高く、本流合流点より支流の方が同じか、それ以上高い筈。増水時は、自然に或いは人工的な原因のために水位が逆転するらしく、下流への流れが滞る。それを背水と言うのかと思われる。

例えば、本流の上流部で大量の降雨やダムの大量放水あると、それ以下の下流部では、支流の水位を超えるのは想像しやすいと思う。特に平野部に近づくほど堤防が高くなり天井川となっている所では、顕著になるのは避けられないと思われる。そのために支流の排水にはポンプアップが不可欠だが、電力依存が多いため停電時や水没時は使えなくなってしまう。結果、本流の堤防が決壊しなくても、支流が氾濫し洪水になる。なので本流ばかりに気を取られていてはいけない。

洪水が懸念される本流、支流の長年の堆積物を除去し河床勾配を調整し、本流の流量アップや堤防の強度アップも大事だと思うが、河川延長全体のバランスが悪いと、他で水害になると思う。大昔から日本は洪水に悩まされていたのは記録にも少なくない。昭和平成にも水害はあったが、これからは頻度、規模ともに過去を超えるかもしれないと思ったりする。可能なら安全な土地に引っ越すのが最善ではないだろうか。しかし天災に対し安全な土地イコール快適とは限らないし、誰でも可能ではないだろう。ITの普及で生活は便利になったが、命の安全性にはあまり繋がって無いように思う。逆に多種多様なハイテク依存が増えてリスクは高まっているかと思う。ハイテクは便利で魔力的であり、嫌いではないが、とても貧弱なので、それに命を預けるのは、それこそ命懸けだと思う。

(追記)10月23日水曜日 NHKニュースウォッチ9の中で、堤防決壊の原因と言う内容で現地のレポートがされていた。その内容は堤防決壊の一般論ばかりであり、そこの堤防がなぜ決壊したのかは全く説明されてなかった。決壊した長沼体育館付近の堤防は水が氾濫している中に緊急復元工事がされていて、調査はされてないのかもしれない。テレビで見た映像では、決壊箇所の両側の残された堤防の外側が大きくえぐられていた。

コメント